痔に対する4段階注射療法(ALTA療法)

日本人の3人に1人は痔で悩んでいるといわれています。
「痔」には「痔核(いぼ痔)」「裂肛(きれ痔)」「痔瘻(あな痔)」の3つのタイプがあり、それぞれに対してその程度により薬物療法、手術療法が施行されます。 
 
痔に対する4段階注射療法(ALTA療法)はその中の「痔核」のうち「内痔核」に対して行う、手術療法と薬物療法の中間ともいうべき治療法です。

当院での治療 ー日帰り手術ー

当院では内痔核に対する4段階注射療法(ALTA療法)を日帰り手術として施行しております。詳細な症状の聴取、痔の状態の診察を行い。ALTA療法に適した症例について日帰り手術を行います。   →治療の実際はこちら

 ALTA療法単独では難しく、手術を併用する必要がある症例、入院にて慎重に観察する必要がある患者さんについては済生会病院、そのほかの医療機関と連携して入院にて「ALTA療法」あるいは「ALTA療法+手術療法」を行います。

診察・治療をご希望の方は

当院では随時、痔疾患のご相談、診療を受け付けております。来院時に初診時アンケートの所定の項目にチェックを入れていただければ、個室の診察・検査室にて詳しくお話をお聞きし、診察をいたします。相談のみの患者さんも承わっています。
 また、お電話での概要の説明、診察の予約も行っております。


痔について  -痔核の種類と症状・治療方法についてー

痔には大きく分けて「いぼ痔(痔核)」、「切れ痔(裂肛)」、「あな痔(痔ろう)」に分けられていますが、それぞれ症状は異なります。


■いぼ痔 「痔核」:おしりの血行が悪くなり、血管の一部がこぶ状になった状態です
■切れ痔 「裂肛」:肛門の皮膚が切れたり裂けたりした状態です
■あな痔 「痔瘻」:肛門の周りに膿がたまって、外に流れ出るトンネルが出来た状態です

痔核(内痔核)とは?

痔核は、発生する部位により分類され、、肛門部の表面に見える皮膚と、肛門の中の粘膜との境目である歯状線といわれる境界より上(内側)のものは「内痔核」、下(外側)のものは「外痔核」と呼ばれます。痔核の中ではじめに発生し、患者さんがもっとも多いのは内痔核です。
 肛門の内部のクッションの役割を果たす内痔静脈叢や外痔静脈叢と呼ばれるたくさんの血管の集まりが、うっ血してふくれあがったり、それを支える組織が弱くなって肛門の外に飛びだしたりします。
 排便時の負担や老化、便秘や出産、スポーツによるいきみなどが発生、悪化の原因になると考えられています。

■内痔核の症状は…
・排便時に、血が出た
・排便後、便が出きっていない気がする
・排便後に何か肛門に挟まった感じ、何かが出てきている、しばらくすると元に戻る
・排便後しばらく違和感、痛みが残る

痔についてのさらに詳しい説明はこちらをどうぞ